ぺんたゴンチャです。

若い人でも投資をされることは良いことだと思います。
しかし、やたらと高配当銘柄を、しかも日本株のそれを買い込んで、「私は年12万円の配当を達成しています!」ドヤられるような方も多く、且つ、それに対して賞賛が集まったりもしています。

敢えて言いますけど、それだと全然お金増えませんからね?

高配当銘柄と持て囃す銘柄は、大抵、超絶オールド・シクリカル・カンパニーです。
そういった銘柄は成長しないです。ですから、配当が3%-4%あったとしても、株価が伸びませんから資金を大きく殖やしていくことには向いていません。

冒頭のような「年12万円の配当受け取りを達成!」等と言う人は、運用資金がとても少ないです。その少ない資金をちまちまと年3%程度で配当を得たところで絶対額が少ないので、何千万円というまとまった資産にしていくには何十年もかかってしまうわけです。

お金持ちになりたいのなら、そのようなオールド・シクリカル銘柄に投資している場合ではないのです。
本人は「投資をしている自分、かっこいい」と悦に入っているのかもしれませんが、目標に達成できない手段を選択してしまっている時点でイケてないと思います。

全世界インデックスなら7%程度、全米株インデックスで9%、ナスダックに至っては年10%以上といった長期パフォーマンスが得られたわけで、3%の配当を目的に日本株の高配当銘柄をメインに据えるのはあまり良い手とは言えません。

日本株の高配当銘柄でドヤる人が組み入れている銘柄は、
・KDDI
・オリックス
・メガバンク各社
・総合商社各社
・JT

といった銘柄です。まあ揃いもそろって・・・というクソダサい銘柄群です。
少ない元手を増やすのに向いていないということをご覧に入れましょう。
このようなクソダサい銘柄で構成されたETF(東証1499)のパフォーマンスと、全世界株式インデックス(ACWI)を比較してみましょう。
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↑オレンジ=日本の人気高配当銘柄ETF(東証1499)、青=全世界株式ETF

東証1499のパフォーマンスは2018年(設定)から現在までで、-18%の損失となっています。一方で、ACWIの成績は+43%と大幅に儲かっています。

ここで「年12万円の配当受け取り達成」くんは、こう言うでしょう。「配当を再投資しているからもっといいはずだ!」と。
こちらをご覧ください。
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↑東証1499の分配金再投資の場合のパフォーマンス(設定来)。それでも元本割れ。

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KDDIやオリックス・メガバンといったダサい高配当銘柄で構成されたETFは、配当を再投資しても、設定来-5%です。元本割れです。しかもこれは配当受け取りに対する税金を考慮していませんから、実際にはもっと低くなります。

高配当に拘る投資歴の浅いドヤらーは基本的なことをご存じないようです。

それは、配当を出す分、株価は下がってしまいますし、企業が配当にお金を使ってしまうことはその企業は成長分野への投資ができないことを表しているわけで株価が上がる余地が少ない、という基本的事項です。

もうひとつ言えば、配当がなくても株価が上がれば、あとは投資家が好きなときに配当金程度になる株数を売れば同じことです。

いずれにしても、日本株の高配当銘柄では、配当の再投資をしたところで全世界株式インデックスに圧倒的に劣後(というか元本割れ)してしまう程度のパフォーマンスしか得られてこなかったわけで、それを嬉しそうに「毎月1万円の配当を得られる♪」と仰せになってドヤるのはとてもとても恥ずかしいことだと思います。
少ない資金がさらに細ってしまいます。いつになったら準富裕層クラスになれるのかため息が出ます。


勿論、配当を重視したポートフォリオが悪いわけではありません。例えば、十分に資産形成できていて、そこから生活費を賄いたいと考えた場合は、株を一部売却するというのは、意外とメンタルを強く持たないと出来ない為、敢えて配当を受け取る形にしたいということもあると思います。そうした時は、高配当株のポートフォリオは悪くない選択肢です。

ただし、その際も日本企業の高配当株でポートフォリオを構成するなど考えられず、それならVTVなどの米株の高配当ETFを保有するほうがずっと良い資産運用になります。

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