ぺんたゴンチャです。

やや持ち直しも見られる中国株ですが、買いなのでしょうか?
私、ぺんたゴンチャは、「中国の歴史、近現代史を復習すべし!」と申し上げたいです。

以前のエントリーでも書きましたが、今、中国で起きていることは大変大きな方向転換です。それが分からない人はかなり危ないです。この際、ご説明しておきますので、よくご理解ください。

現在の事象を説明するには、まず、毛沢東が行った大躍進政策文化大革命について、お話ししておかなければなりません。

大躍進政策とは、1957年から毛沢東が主導した現実離れの経済政策です。農村から働き手を駆り出し、重工業建設に従事させました。農業の従事者は女性だらけになり、しかも、熟練者もいない為、農業生産はひどく落ち込みました。

その結果、食糧不足になり、飢餓が発生、数千万人もの死者が出たとされています。

こうして大躍進政策が失敗に終わり、毛沢東は生涯唯一の自己批判に追い込まれます。権力の座から滑り落ち、かわって、劉少奇と鄧小平が現実的な経済政策に方向転換し推し進めます。

鄧小平は「主義はどうでもよい、生産が向上すれば何でもよい」という考え方で、例えば、農家が国家に収める以上の収穫をしたときは、自分のものとしてよい、というようなインセンティブを与えたりしました。

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↑中国は甘くない

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このままでは引き下がれないと毛沢東は考えました。彼は文化面から世の中を動かし、自身の復権を図りました。人気のあった文芸家、作家などに対して、「あれはブルジョワ階級だ!資本主義者だ!」とレッテル貼りの運動を展開しました。

貧しい暮らしをしていた人々は、この論調に乗ってしまうわけです。

そして、紅衛兵と呼ばれる、毛沢東を信奉する集団が現れ、彼らが知識階級という人々、例えば教師、医師、学者などを襲撃していきました。紅衛兵による大量の殺戮や、自殺があり、1000万人以上の犠牲者を出しました。

この年代に学齢期にあった人々は、文化大革命の思想を受け、国家の発展にとっては尾を引きずることになりました。このように社会を混乱に陥れた1960年代の政策が文化大革命です。

さて、現在、習近平主席がやろうとしていることと似ていないでしょうか?

これまで、過去30年に渡り、中国経済の繁栄を支えた政策は、今や一部のハイテク起業家、旧国営企業幹部、共産党幹部が富を独占しています。人民の心は荒み、「がんばっても自分がそれにあやかることなどない」というあきらめのムードすらあります。

習近平は、この路線を変えようとしています。いわゆる鄧小平路線の終わりです。

大手ハイテク企業には続々と規制が入り、罰金が科され、アリババの創業者ジャックマーは共産党から命を狙われています。
華美な芸能人は、見せしめのごとく、脱税などの罪でつるし上げにあっています。
教育も、学習塾の禁止を打ち出しました。勉強するよりも早く働きに出て、結婚して子供を作れというわけです。
さらには、ネットゲームのプレイ時間も1日1時間まで、という規制までも発表されました。

そして、習近平主席は「共同富裕」なるスローガンを掲げています。

おそらく、これからはブルジョワ、資本家はつるし上げにあい、勉強も推奨されず、国の発展は損なわれていくと思います。中国株に投資するということは、こうしたリスクを飲み込むことにほかなりません。今起きていることが歴史的な大転換だとすると、長い長い停滞の時期になると考えます。

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