ぺんたゴンチャです。

世間ではFIRE、つまり早期に退職して不労所得だけで食べていけるようになる状態を目指すことが流行っています。冒頭に掲げたような、40代で資産6000万円で子供が2人というような人がFIREすることは可能でしょうか?

勘の良い方はお気づきかと思いますが、これは私、ぺんたゴンチャのことです。
FIREできるかどうかを考えるには、色々な数字を仮定する必要がありますので、ここでは次のような想定としました。

・現在42歳
・手取り年収は、640万円(額面800万円)
・生活費は、360万円/年
・住宅ローンは、140万円/年で73歳まで続く
・年金は、65歳から200万円/年と仮定
・奥さんが専業主婦
・子供は2人(6歳と2歳)
・子供は将来私立高校、私立大学に進学
 学費は、高校・大学とも100万円/年と仮定
・現在の資産は6000万円
・運用利回りは4%
・50歳まで働く

結論としては、無理ではないが、かなり心もとない……というシミュレーション結果となりました。

労働収入がなくなる51才から、年間500万円ほどのマイナス収支となり、子供が高校生、大学生となる頃は、年間-700万円の収支でどんどん資産が減っていきます。

その後、住宅ローン支払いが終わるまでは資産が減り続けて、その後は資産3400万円あたりを維持できる、という結果です。
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↑退職した後、51歳以降の資産の減り方が激しい。

子供の学費次第ですね。また生活費は比較的、節約していないレベルなので、そこも削る余地はあります。それから、奥さんは専業主婦ですので、いざとなればパートタイム労働をできる余地もあります。

とはいえ、働いていない状態で年間700万円も減る年があったりして、9000万円くらいまで積み上がった資産がどんどん減り続けていくのは、精神的にきつそうです。

このシミュレーションでは運用利回りが4%という、かなり現実的な保守的な想定としていましたが、これが仮に7%で回るとすると、かなり景色は違って見えます。

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↑利回り7%が期待できるなら、50歳よりも早くFIREを実現可能。

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なんと資産が減る年がありません。50歳で仕事を辞めても、子供を2人とも私立へ行かせても、毎年毎年資産が殖えていきます。

子育てが終わる頃には、資産が1億5000万円もあり、69才時点で2億円に達します。その後もひたすら殖え続けます。

しかし、毎年、きっちり7%の利回りが得られるというのは幻想ですし、運用利回りに大きく依存する生活はいささか博打に近いように思えます。

さて、次は60歳FIREです。「え、それってFIREなの?!」とあなたは思うかもしれません。だけれども、思い出して下さい。政府は「人生100年時代!」と銘打ち、年金では生活を賄えない代わりに生涯現役で輝いてくださいと声高にアピールしていることを。

要するに、国は面倒見切れませんよ、自分で死ぬまで働いて稼いでね、ということに他なりません。年金の支給額は65歳に引き上げられましたし、金額も減額される可能性が高いわけです。

だとしたら、多くの人は60歳では労働から引退できないのです。しかも、高齢で働いても給料は安く、老体に鞭打ちながら貧しい暮らしをする……そういう世界は極めて現実的にあり得ることです。

そんな中、60歳で定年退職し、悠々自適の生活を送れるとしたら、それは現代版FIREと言えなくもありません。というわけで60歳まで働くシミュレーション結果です。

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↑これくらいが現実的かもしれない。

4%の保守的な利回りでも資産が減る時期はありません。仕事がそれほど嫌でなければ、このパターンも悪くはないと思います。

或いは、多少収入が減っても、自分のやりたいことを仕事にしてやっていく、ということも可能です。
と、考えれば、完全に労働を引退するというより、自分が満足できる仕事内容、仕事スタイルを追求して、資産が大幅にマイナスにならない程度のお金を稼げるようになる、というのが最も幸福なことかもしれません。

すべてはあなた次第です。

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