ぺんたゴンチャです。

マイクロソフトOffice 365が来年3月から値上げされます。Officeと言えば、当然ながら私たちがお仕事で使わざるを得ないソフトです。

この必要不可欠なソフトの利用料を値上げすることが発表された後、マイクロソフトの株価は爆上げとなりました。売上増に結び付くと考えられた為です。

SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)事業は、売り上げが損益分岐点を超えると、増えた売り上げの大部分が利益になりやすいですから、値上げによる売上増は、一株当たり利益へのインパクトも当然大きくなります。

当然、株価は上がります。
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↑株価は年初来+36%です!

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しかも、マイクロソフトは今度の料金設定をかなりいやらしく設定しています。

オフィス365には、含まれるサービス(製品)によって様々なグレードがあり、料金が異なります。
もちろん、エントリーレベルのユーザーよりもハイグレードな契約をしてくれるユーザーが増えたほうが儲かります。
これを促すような料金設定をすることが透けて見えます。

Office 365 E1 は、25%アップ
Office 365 E3 は、13%アップ
Office 365 E5 は、9%アップ

E1はエントリーレベル、E5はプレミアムレベルとお考え下さい。もしE1のユーザーがこのような値上げを見たら、どうでしょうか。「25%も値上げされてしまうくらいなら、この際、上のグレードに乗り換えちゃうか!」と考えることは普通にあり得ることでしょう。

また、E3はモビリティー&セキュリティーの機能が含まれる為、Azureクラウドとの組み合わせ利用も増えそうです。

このように巧妙な価格設定をして、それでもなお、ユーザーは多少文句を言いながらも受け入れざるを得ません。まさに商売のモート(=堀)を築き上げています。

正面から値上げしてくるあたり、いっそ清々しさすら感じさせます。これがアメリカです。

それに比べたら、日本企業のせこいこと、あるいは日本の消費者の敏感なこと、酷いものです。日本の消費者はたった10円の値上げにすら敏感で、購買行動が変化してしまいますから、日本企業はいわゆる「ステルス値上げ」をします。パッと見は同じ値段なのだけど、内容量が減っているという、あれです。ポテトチップスなどで侘しい思いをされた方も多いと思います。

こういうところ一つとっても、日本は老いていく国なのだなと、マイクロソフト製品の値上げのニュースを見て感じましたが、あなたはどう思ったでしょうか。

UBSのアナリストはマイクロソフトの目標株価を325ドルから350ドルに上昇修正しました。マイクロソフト(MSFT)は買いです。

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