ぺんたゴンチャです。
最近になり、政府は氷河期世代の支援として、専用の就職支援窓口を設けたり、この世代に限定した人材採用を行う自治体が現れたりしています。
国民たちの反応は、「10年前にやってくれよ!」という声が大半を占めるものの、自己責任を問う声も根強いです。
その代表的な言い草はこうです。「何でもかんでも時代や政府のせいにしているが、意識を高く持って、自己研鑽に励んで、キャリアの市場価値を考えながら仕事をしていれば、生活できないような事態には陥らないはずだ。今、苦しい生活を送っているのは自分自身が悪いのでは」という声です。
がっついて戦略的に仕事をしていれば、キャリアがついてきて、ステップアップ転職も可能となりますから、言っていることに間違いはありません。
しかし、そこから発展して、氷河期世代が苦しいのは自己責任だというのは、マクロ的な分析が非常に不足しています。こんなことを真顔で信じている人は、思いこみが激しい傾向があり、仕事しづらい相手かもしれず、そんな主張をしている自分が最も危うい状態に陥るかもしれません。
一方で、ヤフオクなどに見られるように、「氷河期世代は、本当に大変だった。すぐにクビになったり、まともな仕事を回してもらえず・・・」などの不幸マウンティングが始まります。
そして、「政府が我々を見捨てたのが悪い。自分たちが報われないのはすべて政府や悪徳企業のせいだ!」と結ぶわけです。
これも、一方的なものの見方で正しくありません。
いつの時代も、優秀な人もいれば、ダメな人も一定割合いますから、「有能になれば氷河期なんか関係ないよ」論者は間違っています。
いつの時代もダメな人は有能にはなれないわけで、それを「有能になれば、意識高く自己研鑽やれば良い」などというのは、議論になっていません。
同様に、景気の良い時代でもどうしようもダメなポンコツ野郎は干されていたわけで、そんなところまで政府や企業の責任とするのはおかしなことです。
ポンコツぶりを棚に上げて、「俺の生活が苦しいのは政府のせいだ!」というのもまた違います。
要するに、どちらの論者も正しくないし、しかし正しい面もあるとも言えます。議論として考えるとイケてないのです。
実態はこうです。次のグラフをご覧下さい。
ベルカーブは、偏差値と人数を表しています。右に行くほど優秀で、しかしその人数は少ないことを表しています。
真ん中が偏差値50を表し、ここがボリュームゾーンになっているのがお分かりになると思います。
ベルカーブは、偏差値と人数を表しています。右に行くほど優秀で、しかしその人数は少ないことを表しています。
真ん中が偏差値50を表し、ここがボリュームゾーンになっているのがお分かりになると思います。
就職氷河期では、ベルカーブの少し右側、つまり少し優秀目な人たちがやっとまともな生活にありつけていることを表現しています。
緑のゾーンが「暮らし向きが良い」、赤のゾーンが「暮らし向きが悪い」ところです。
緑のゾーンが「暮らし向きが良い」、赤のゾーンが「暮らし向きが悪い」ところです。
本当に優秀な人たち(労働という面において、だけですが)は、就職氷河期をものともしませんでしたが、普通の人々はかなり涙を飲んだということです。
氷河期以外ではどうだったのでしょうか?次のグラフをご覧ください。
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赤いゾーンがかなり左のほうにシフトしています。左のほうは低偏差値の人材を表します。すなわち、わりとポンコツ人材でも、それなりに暮らしていけたことを表します。
この根拠は、1995年頃から2005年の有効求人倍率です。圧倒的に低かったわけです。ボリュームゾーンの人々にもろに影響が出ました。
自分がどこに位置している人材なのか?という点で、「自己責任論者」となるか「全部政府が悪い論者」となるか決まってくるわけですが、マクロ的観点から言えば、「政府が無策だった」というのは間違いなく当たりです。
それによって、上記のようにベルカーブの色の塗り方が変わったことは間違いないのですから、経済全体を論じれば「自己責任」ということにはまったくなりません。
ただし、個々人それぞれの事情がそれに合致するのかどうかは、また別の問題です。私は氷河期世代のサラリーマンですが、一方で投資家ですから、政府が私自身に何をしてくれたか、してくれなかったか、ということには今更興味もありません。
それによって、上記のようにベルカーブの色の塗り方が変わったことは間違いないのですから、経済全体を論じれば「自己責任」ということにはまったくなりません。
ただし、個々人それぞれの事情がそれに合致するのかどうかは、また別の問題です。私は氷河期世代のサラリーマンですが、一方で投資家ですから、政府が私自身に何をしてくれたか、してくれなかったか、ということには今更興味もありません。
そんなことを気にしても仕方がなく、その点では、「自己責任論者」のようなマッチョ思考なのです。
そして戦略的なキャリアアップによって稼いだお金を戦略的に投資に回すことで、経済不安に対する防御力を高めているのです。
いつまでも「氷河期は大変だった」自慢をしているより、有効な手立てを打つほうがずっと良いです。
そして戦略的なキャリアアップによって稼いだお金を戦略的に投資に回すことで、経済不安に対する防御力を高めているのです。
いつまでも「氷河期は大変だった」自慢をしているより、有効な手立てを打つほうがずっと良いです。
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