ぺんたゴンチャです。

お金が増えない人は、自分からお金が増えないように考え行動しています。「そんな馬鹿な!」とお思いになるでしょうか?しかし、事実です。

これが良くわかるのは、ヤフーニュースに対するコメントです。
というのも、資産運用に関する記事がヤフーニュースでたまに配信されることがありますが、大体、そのコメントはあさっての方向に向いています。

次のような資産運用の考え方がニュースに出ていたました。

「定年の頃に1億円ほどの資産ができていれば、それを寿命に合わせて取り崩すのではなく、運用益と年金で暮らしていけば、ずっと資産は減らないし、寿命が尽きたあとは、ちょうど子供が老後の備えを考える時期に来ているだろうから、残った資産を子供たちが受け継げば、子孫の生活も安泰である」

またこうもおっしゃいます。
「運用益は、1億円の金融資産があれば、3%程度の運用益が得られると仮定すれば、300万円。年金が200万円とすれば、500万円で生活していけばよい」

あなたはどうお感じになったでしょうか?
私、ぺんたゴンチャから見れば、非常に現実的で寧ろ、かなりコンサバな内容にすら思えました。

なぜなら、米国株(ダウやS&P)では長い目で見れば、年7%以上で回っているという歴史的事実もあるわけで、それを3%として仮置きするのは、十分に保守的で資産運用に期待し過ぎない内容だからです。

しかし、ヤフコメは大変に無知なコメントで溢れていました。

一つは、こういう意見です。「年金2000万円不足が叫ばれている中、1億円あれば、とか言われても、一部の富裕層向けのお話にしか過ぎない。全く役立たない記事だ」と。

そりゃあ、もちろん、殖やそうと行動しないければ、1億円どころか2000万円すら用意できないです。当たり前です。でも1億円は達成できます。時間さえ掛ければ。

これは、野村證券の未来電卓というツールで計算すればすぐに分かります。(エクセルでも計算できますけど面倒ですので、ツールを活用します)
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もし、65歳まで30年残されているのでしたら、毎月、追加投資に必要な資金は、月8万6000円です。運用利回りは、歴史的な利回りである7%と仮定しています。
ご夫婦なら、毎月8万円程度の積立投資をするのは、簡単ではないにせよ、それほど難しいことではないはずです。

これを目標にして、毎月の予算を決めて、無駄遣いしないように、かといって必要なところはきちんと使いつつメリハリのある家計運用をすれば良いわけです。

目標を立てず、最初から「金持ちだけがそれが可能なのだ」と分かったようなことを言っていれば、自分が何に使ったのかも分からない内にお金は消費され、65歳時点で年金以外に頼るものがない状態が出来上がります。

これが典型的な貧乏脳です。投資、金融、経済に関する知識が圧倒的に不足しており、それを補う努力をせず、金持ち批判をしているわけです。

もう一つの典型的な意見は、「誰もが3%で運用できるはずがない。そもそも富の大きさは決まっており、それを奪いあう形だからだ。」というものです。

これは、まともに経済ニュースを読んでいる人からすれば、噴飯ものの考え方です。

この手の人々は、世の中に出回るお金や富というものは、固定値の大きさであり、この限られたパイを皆で奪う競争をしているという世界の捉え方をしているのが特徴です。もちろんこれは全く正しくありません。

世界経済の規模は、有史以来、ひたすら拡大を続けています。膨張と言っても良いでしょう。

特に、資本主義の仕組みは、人間が生活の様々な欲望を満たす為に、際限なく膨張する仕組みです。これは、電気も来ていないような発展途上国だったのが、今では普通にスマホを手放せない、現代的な生活を送る層が増えたことからも簡単に分かります。

中産階級は日本では割合が減ってきたと言われるものの、世界全体で見れば、圧倒的な勢いで中産階級は増えています。これがどうして富の奪い合いと言えるのでしょうか?

要するに、プラスサムの世界です。世界の富を合計すると、それが毎年毎年大きくなっていっています。局所的に見れば、富の奪い合いはありますが、地球の経済全体の合計が拡大していくのですから、誰もがx%で運用できるはずがない、わけがないのです。

もっと言えば、米国の30年債利回りは、つい最近まで3%を超えていました(今は利下げでもっと低いですが)。誰もが、米国債新発ものを買えば、2~3%で運用できるわけです。

しかし、貧乏脳の人たちは、お金を増やしたくないのか、「3%で回る運用方法はないものだろうか?」とは考えません。

その代わり、大企業や大資本家や悪徳政治家たちが、限定されたパイの美味しい部分を奪い取っていき、自分たち庶民には何も残らないのだ、という考え方をします。

そもそも、経済ニュースをきちんと毎日読んでいれば、3%という利回りは、米国長期債利回りと同じくらいなことは分かるはずですし、インデックスの株式の配当利回りが2%くらいであることも常識的に知っているはずです。

株式もPERが15倍から20倍程度が普通の水準であり、従って、益回りが5%~7%程度、つまり理論的には投資したら5%~7%で回ることは、すべての考察の基準になることも分かっているでしょう。

お金を増やしたければ、貧乏脳と決別するのが第一歩です。

すべてはあなた次第です。


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