ぺんたゴンチャです。
現代の先進国では、士農工商や貴族と奴隷のような身分制度はありません。もちろん、ヨーロッパでは貴族の称号はありますが、だからと言って、中世の領主のように農奴が年貢を納めてくれるわけではありませんから、やはり身分制度は歴史の教科書に存在するだけです。
しかし、それに代わる新たな身分制度があります。それは、資産を持っているものは、現代の貴族であり、持たざる者は現代の奴隷的な存在という新たな仕組みです。
恐ろしいことに、これは社会が成熟するに従い、身分間の移動は難しいものとなっています。
資産を持っている者は、世代を超えて富裕層であり続け、持たざる者はやはり世代を超えて貧困が受け継がれる現象が起きているのです。
なぜ、資産を持つものが現代における貴族なのでしょうか?
それは、家で何もせず寝ているだけでも、お金が入ってくるからです。富裕層はたいてい、持っている資産を株式や不動産、債券、事業投資などで運用していますから、それらからの不労収入が定期的に入ってくるわけです。
世の中には全く労働をせずに生きていける人が実は結構いるものですが、これを現代の貴族と言わずしてなんと言いましょうか。そういった人々はどの程度いるのでしょうか?
SPONSORED LINK
富裕層をここでは、1億円以上の金融資産を持つ世帯と定義しています。
なぜなら、1億円を株式等で運用すれば、大体5%程度の配当や長期利回りが得られますから、年間の収入金額にして500万円以上であり、それだけあれば特に贅沢しなければ十分生きていけるからです。
なぜなら、1億円を株式等で運用すれば、大体5%程度の配当や長期利回りが得られますから、年間の収入金額にして500万円以上であり、それだけあれば特に贅沢しなければ十分生きていけるからです。
金融資産1億円以上を持つ世帯は、2%-3%程度であり、100軒のお宅があれば、そのうち2-3軒は十分なお金持ちだということです。
庶民クラスは、78%を占め、ほとんどの世帯では金融資産は3000万円未満しかありません。
しかし、逆に言うと、日本の3割近い世帯では、それ以上の金融資産を持っており、ワイドショーなどがアホみたいな街角インタビューをして「消費税が上がって大変です。もう家計はカツカツです」というふうに答えている町人などは、マジョリティーではあるものの、実は3割も居る資産家(資産家予備軍含む)を完全に無視しているわけであり、資産を保有していることはまったく特別ではないことが分かります。
野村総合研究所の富裕層調査では、金融資産3000万円未満の世帯を「マス層」と定義しましたが、おそらく、これから先、このマス層は拡大していくことでしょう。
なぜなら、マス層は金融リテラシーが極めて低い人々が多く、何でも政府や周りの責任にする傾向が高いからです。自ら資産拡大の為の適切な努力をしない人々の元に、お金が落ちてくることなどあり得ないのです。
しかも、マス層の人々は、富裕層に比べて教育(子息に対するものだけでなく、自分自身に対するものも)に関してあまり重きを置きません。この教育の中身も問題で、富裕層では金融リテラシーや資本主義の仕組みに関する学びを自然と子息に教えるのに対して、マス層では労働者になる為の教育しか施しません。
さらに言えば、富裕層は、子息を海外の大学に留学させたり、様々な教育を与えますが、マス層では、子息に大学教育すら与えない世帯も多いです。
学歴による生涯賃金の格差は、統計的に歴然としており、これも資本主義社会における身分の固定化を助長しています。
富裕層の子でも、社会に出て労働をするわけで、収入は非富裕層より多い、となれば、収入で稼いだお金から生活費を差し引いた残りは、資産運用に回ることになります。
一方、非富裕層の子は、生活費でカツカツで資産運用をやる余裕などありません。
例えば、毎月5万円が余るとして、これをお金を資産運用できる家計と、1万円も残らない家計があったとしたら、絶望的な経済格差が生じます。時間を経るごとに、絶望感は増し、やがてあきらめに変わるのは間違いありません。
たった5万円の差ですが、30年経つとどれくらいの差になるでしょうか?
7%の利回りで計算すると、5847万円の資産を保有できることになりますが、まったく資産運用ができなかった家計では30年後もゼロのままです。
しかもこれは世代を通じて伝播していきます。子供に相続させると、今度は、子供の世帯がどんどん豊かになっていきます。
7%の利回りで計算すると、5847万円の資産を保有できることになりますが、まったく資産運用ができなかった家計では30年後もゼロのままです。
しかもこれは世代を通じて伝播していきます。子供に相続させると、今度は、子供の世帯がどんどん豊かになっていきます。
その上、マス層の大部分の人々は金融リテラシーが低すぎて、「資産運用は一部の上級国民がギャンブルでやるもの」という認識をしていることから、ますます身分が固定されてしまいます。
自らの不見識で身分が固定されているのにも関わらず、「こんなに働いているのに手取り14万円!」と言って嘆き悲しむわけです。
パッと見、ふつうに見えるアッパーマス層の人々が、何もせず年間150万円の配当収入(3000万円を配当5%のポートフォリオで運用と仮定)を得ているのに対し、時給1000円のアルバイターがそれだけを稼ぐには超真面目に頑張っても1500時間も労働しなくてはならないのです。
これが残酷な資本主義の現実であり、まさに現代の身分制と言っても過言ではないでしょう。
すべてはあなた次第です。
ぺんたゴンチャから親愛なるあなたへ。
↓こちら、応援クリックして頂けると嬉しいです!
にほんブログ村
SPONSORED LINK