ぺんたゴンチャです。
米国株を長期投資して資産を拡大しようと心に決めて、意気揚々とアメリカを代表するような銘柄をいくつか購入したあなた。
しかし、その思いとは裏腹に相場は冷酷なもの、容赦なく売り浴びせられ、どんどんあなたの資産が減っていきます。
あなたはこう思います。「資産形成しようと思ったのに。なんで、なんでこんなに損をしているんだ!もう見たくない!」
真っ赤に染まったポートフォリオの数字を、あなたはもう直視できなくなっています。
そして、ここで叩き売りをします。
「ふぅ。これで出血は止まった。今日からは安心して眠れる・・・」
しかし、売り終えた瞬間から、株価はどんどん上がっていきます。
「な、なぜだ・・・!ただ損をしただけじゃないか!」
これはリスク許容度の低い初心者投資家あるあるです。
また、ある投資家は、「x%の含み損になったら売却する」としていますが、その方が良いのでしょうか?
長期投資の観点ではどちらもダメです。全然ダメ。なっていません。損切りは必要と言えば必要なのですが、単に株価が下がったからと言って損切りするのは、本来おかしい行為です。
長期投資は、将来に渡り、利益を稼ぎ出すであろうことを想定し、将来の企業価値が高くなることを期待して行う投資行為です。数カ月に渡り株価が下がったからと言って、長期に渡り企業価値が低迷すると決まったわけではないのです。損切りする理由がありません。
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〇%の含み損になったら損切り、というルールについても同様です。たまたま買うタイミングが高値だっただけであり、将来の企業価値がどうなるかと、あなたの含み損は本来まったく関係がありません。
ぺんたゴンチャは、3M社(MMM)をポートフォリオに結構な割合で入れています。正直に申し上げて、かなりの含み損を抱えています。
ですが、損切りする気持ちはこれっぽっちもありません。
スリーエムは、シクリカル(景気循環)銘柄ですから、景気後退の足音が聞こえる昨今、株価が下がるのは当然です。一方、フリーキャッシュフローについては、着実に稼いでいます。自由に使える会社のカネが毎年きちんとあることから、配当もきちんとできますし、新しい事業投資の為の蓄積もできるわけで、何も心配はいらないのですが、そこらへんの理解がない投資家は表面的な株価の上下だけでびっくりしてロスカットしてしまいます。
同じことは、去年のアップル株(AAPL)でもあてはまります。
アップルは米中貿易戦争の格好の餌食となり、また、思ったほどiPhoneが売れなかったことから、売りに売られて、アップル株ホルダーは相当な含み損だったことでしょう。
ぺんたゴンチャも、大変な含み損を抱えていました。しかし、サービス売上が堅調であることや、iPhoneからチープなAndroidに乗り換える人などほとんどいないことを考えると、当時PERが11倍程度しかない状態は異常に安いと認識して、ナンピンを続けました。
当時のブログでもかなり買い煽っていますので、過去記事をご覧ください。
アップルは米中貿易戦争の格好の餌食となり、また、思ったほどiPhoneが売れなかったことから、売りに売られて、アップル株ホルダーは相当な含み損だったことでしょう。
ぺんたゴンチャも、大変な含み損を抱えていました。しかし、サービス売上が堅調であることや、iPhoneからチープなAndroidに乗り換える人などほとんどいないことを考えると、当時PERが11倍程度しかない状態は異常に安いと認識して、ナンピンを続けました。
当時のブログでもかなり買い煽っていますので、過去記事をご覧ください。
ご存じの通り、現在、アップル株は過去最高値を更新し続けており、まだまだ株価は上昇しそうです。
我慢強く株を持ち続けたホルダーたちは報われた一方、イチイチびっくりして損切りしたくそダサい投資家たちは、大損して終わったわけです。
株価がどうであろうが、フリーキャッシュフローがきちんと稼げて、配当を出せて、増配も続くならば、わざわざ損切りする必要などないのです。
スリーエム社は、今後、まだもう一段下げる可能性はありますが、景気は悪くなってもいずれ回復するものですし、その間も配当が支払われ続けることを考えれば、心配は不要です。
現在、4%近い配当利回りとなっており、ここからさらに40%下落したとしても、10年分の配当金で下落を賄うことができます。そもそも、過去最高値から40%ほど下落していることを考えれば、ダウンサイドは限定的です。
さらに言えば、配当金そのものも年10%程度増額されていますから、下落した場合の含み損は、配当金で十分賄えるものです。
長期投資なのに、表面上の含み損を契機にバタバタと売り買いをしているのでしたら、長期投資の理論をもっと勉強したほうが良いです。
すべてはあなた次第です。
ぺんたゴンチャから親愛なるあなたへ。
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