ぺんたゴンチャです。

ジェネラルエレクトリック略してGEは、かつての超優良銘柄でした。ダウ平均株価の計算が始まった最初からずっと居た銘柄ですが、2018年に除外されてしまいました。

ダウ工業平均株価に採用されるような銘柄は、超一流の優良企業なのですが、時代に合わず捨てられる銘柄もあり、そうやって中身を変えてここまできたわけですが、個別銘柄で資産運用をする個人にとっては、ダウ銘柄の中から選ぶひとも多いと思います。

そして、「ダウ銘柄だから絶対に大丈夫だ。長い目で見れば下がっても戻る」と信じているのだと思います。

しかし、GEを保有していた個人投資家は、暗闇に落とされたわけです。

これは世間が、有名ブロガーが「これは優良銘柄だ!」と言っていても、ダウに採用されていると言っても、それに慢心してはいけないという絶好の事例です。

有名な会社でも赤字に陥ることはままありますが、問題はそれがどのような理由で?ということです。
数字としてチェックしないといけないのは、売上、利益、フリーキャッシュフローです。

特にフリーキャッシュフローの赤字が続く場合は、かなり危険です。いつものことではなく初めてのことならなおさら危険です。フリーキャッシュフローが赤字ということは、会社にある現金がどんどん減っている状態を意味します。

これが続くと、現金が底を尽きます。現金がなくなれば、事業を運転できないわけなので、要するに倒産です。

さて、GEのフリーキャッシュフローはどうなっていたのでしょうか?超長期で見てみます。

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↑長年ずーっとフリーキャッシュフローはプラスだったのに、突如、赤字に。M&Aが裏目に。

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1990年から現在までのフリーキャッシュフローと株価をプロットしてあります。黄色い棒グラフがフリーキャッシュフローですが、ずっと黒字だったのに、突如として赤字(棒グラフが下向き)になっているのがお分かりなるでしょうか?

どう考えても、会社の内実がおかしいのではないか?と疑うべき事態です。

後から、「たら、れば」は何とでも言えるかもしれません。しかし、ここでキャッシュフローをチェックしていれば、株価の下落に無理に付き合うこともなく済んだかもしれません。

ちなみに、このフリーキャッシュフローは、過去12カ月分をローリングしながら計算したものです。新しく次の四半期の数字が出たら、その四半期データを含み、過去12カ月分を足し合わせます。また次の四半期の数字が出たら、そこから過去12カ月分を足し合わせる、という感じで、1Qずつずらして1年分を計算するわけです。

申し上げたように、キャッシュフローのマイナスが続く=倒産なのですから、これを見ずに株価だけを見て、「割安だ!」と飛びつくのはたいへん危険なのがご理解いただけたと思います。

さらに言えば、GEのようなコングロマリットは何をやっている会社か非常に分かりづらいのも事態をややこしくします。フリーキャッシュフローが赤字でも、「新しいビジネスモデルの為の費用なのだ」と説明されたら、何となく納得してしまうかもしれません。

それが何をやっているのかつかみどころがないGEなら、なおさらそうです。

要は、キャッシュフローがマイナスなのが、一時的なのかどうかを判断できるか?ということが重要であり、事業が理解できなければ、それを判断しようがない、ということなのです。

ただし、経営再建に成功した場合は、株価もめちゃくちゃ上がりますから、売り込まれて安くなっているときも買い続けていた場合は、大変な利益をあげることができるでしょう。破綻してしまえば元も子もありませんが。

すべてはあなた次第です。

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