ぺんたゴンチャです。
ブレグジット(イギリスのEUからの離脱)が問題になってからというもの、ポンド相場はひたすら下げています。ジョンソン政権が誕生した7月24日以降、下げ相場に拍車を掛けています。
お金持ちになりたい私たち投資家が注目すべきは、10月31日です。なぜなら、この日がEU離脱の最終期限だからです。EU離脱の流れと期限はEUの規則で決められており、それをEUとイギリス政府との話し合いにより、これまで延期されてきましたが、もう延長はなさそうです。
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つまり、ここまでにEU離脱後の英国とEUの関係のお約束事を決めておかないと、本当に大変なことになるのです。先日のブログ記事にも書きましたが、たとえば、現在EU内にいる英国人の権利(移動の自由や市民権)やその逆に、英国にいるEU人の権利はどう守るのか?通関や関税はどうするのか?などです。
こうしたことが何も決まらないまま10月31日を迎えてしまうと、社会は大混乱に陥ると見られ、1.7兆円もの損失が発生すると言われています。
ここへ来て、与党保守党からは離反者が出て、与党は過半数割れとなっており、総選挙もあり得る状況です。考えられるシナリオとしては、次の3つです。
まず1つ目は、ズルズルと何もEUと合意できず、合意なき離脱(ハードブレグジット)に至るシナリオです。
GBP(英ポンド)はひたすら売り込まれることになるでしょう。このシナリオに賭けるなら、あなたが取るべきはショートポジションです。売りまくりましょう。
2つ目です。何だかんだで土壇場で合意に至るシナリオも考えられます。この場合のポンド相場は上下に定まらない動きとなるでしょう。儲けるにはやや難しい相場です。
そして三つ目です。これがダークホースです。ジョンソン首相が議会を解散し、総選挙。しかし、野党労働党が勝ち、ブレグジットをナシとしてしまうシナリオです。この場合は、選挙結果でポンドは激しく上昇すると予想できます。
今のところどうなるのかはかなり読みづらいのですが、儲けたいのでしたら総選挙となるかどうかの注視しておきましょう。
もし総選挙となれば、ジョンソン首相は下野する可能性が高いです。そしてもう一度国民投票がなされEU離脱は英国民からノーの判定を出される可能性が高いです。
なぜでしょうか?
それには、そもそもなぜEU離脱を巡る国民投票(2016年)が実施されたのかを考える必要があります。当時、多くの市民は「EUに属することで、様々なワリを喰っている。高騰する住宅費や高い失業率はみな、EUのせいだ!」と考えていたからです。
確かに、ヨーロッパ各国のひとの移動は自由ですし、そのおかげでたくさんの労働者(インテリ層も含む)がイギリスに住むようになりました。結果、住居費が高騰したり、仕事がその人たちに回ってしまったと分析するのは、ある意味正しいのでした。
とはいえ、一方で、そのおかげでイギリス経済は繁栄することができたし、ヨーロッパの金融センターとして主役に居座れたわけです。
しかし、深く考えない庶民たちによって、離脱方針が決まってしまったわけですが、今になって、離脱派の庶民たちの中にもブレグジット後、国や生活がどうなってしまうのか分からない恐怖に怯えている人たちが増えてきたのです。
こうした状況で再度の国民投票をするなら、2016年当時でも51対49という僅差だったわけですから、今度はEU残留派が勝利する公算が高いです。
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