ぺんたゴンチャです。

10万トルコリラの買い持ちをすると、1日当たり、1210円もらえます。年間だと44万円にもなります。

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新卒社員の2カ月分の給料ですね・・・。すごいです。じゃあ、すぐにでもトルコリラを買おう!とあなたはお思いになりましたか?

トルコの通貨に限らず、新興国の通貨は軒並み金利が高いです。トルコリラの金利は24%です。

通貨 金利
トルコ・リラ 24.00%
メキシコ・ペソ 8.25%
南アフリカ・ランド 6.75%
中国・元 4.35%
USD 2.50%

なぜ高いのか?というとインフレしているからです。経済がインフレしすぎると社会がうまく回りませんから、これを抑える為に、その国の中央銀行はある程度高い金利を設定するわけです。

金利が高い=その国のインフレ率が高いということですが、別の見方をすると、通貨の価値が下がっているということでもあります。このコントロールに失敗すると、圧倒的に通貨が値下りしてしまいます。

また、地政学上のリスク、アメリカとの関係によっても、その国の通貨の価値が大幅に下落します
そのダメージを大きく受けたのがトルコのリラです。

お金がきちんと価値を持つには、その国が安定していないといけません。世界の中で安定した地位を維持しようと思えば、当然ながらアメリカとの関係がたいへん重要なわけです。

アメリカの国力はかつてよりは落ちたとは言え、今でも世界最強の軍隊と経済力、技術力を持ち、様々な製品の標準はアメリカが輩出しています。ある意味、世界のルールを決めているとさえ言えます。

そんな大国と喧嘩をすれば、その国の通貨でお金を持っていても、安心できません。トルコのエルドアン大統領はトランプ大統領と対立していますから、トルコリラは大変な価値減価となりました。

海外からの原料、製品の輸入はものすごく高くつくので、国内の物価も高くなり、きついインフレが発生します。そして冒頭で述べたように、高すぎるインフレ率では、社会が機能しなくなるので、中央銀行はこれを抑制するために高い金利を設定します。

つまり、新興国の高い金利は、経済運営が不安定で通貨の信認が弱く、通貨の対ドルの値段が落ちていっていることと裏腹だということです。

トルコリラのチャートを見てみましょう。
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これは酷い・・・。ここ5年間で60%も通貨の価値が下落しています。社会への影響としては、海外製品が軒並み倍以上の値段になっているわけです。

さて、あなたのような欲深い投資家たちが、24%という金利に飛びついたとして、一方で、このような通貨の下落もあるということで、結局儲かるのでしょうか?

結論を申し上げれば、「儲からなくはない」です。毎年、15%ずつ通貨が下落し続けるとします。(これまで5年間で60%下落した=複利15%の下落です)投資家が貰える金利は24%を維持できるとします。

次のグラフをご覧ください。

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100万円分の投資を行ったとすると、5年後には、130万円くらいになっているだろうと言えます。
「儲かっているじゃん!」と手放しで喜べますか?投資にはリスクと天秤にかけるのがポイントです。
年あたりにすると、5.4%の複利です。24%などというリターンはもちろん得られません。

しかも、通貨の下落はもっと激しくなるかもしれませんし、政策金利も維持できないかもしれません。かつ、通貨そのものは価値を増やしていくわけではないことは、バフェットも語っている通りです。

5.4%という利回りだけを見るとなかなか悪くはありませんが、これなら米国株の高配当株、例えばフィリップモリス(ティッカーPM)やAT&T(ティッカーT)のほうがずっとリスクに対する利回りが高いです。
トルコという国自体よりも、フィリップモリスやAT&Tの方がずっと安全な投資先であることは、誰が見ても明らかです。それでいて、5%以上の配当利回りが貰えますし、株価自体も長い目で見て上昇していきます。

ここまで考えると、トルコリラへの投資はあまり賢い投資とは言えなさそうです。

ただし、急激にトルコリラが回復し、しかも24%の高金利が何年も維持されると予想するなら、リラへの投資はありでしょう。すべてはあなた次第です。