ぺんたゴンチャです。
ついに米国の長期金利と短期金利が逆転しました。この現象はリセッション(景気後退)入りの合図だとされています。2019/3/22金曜の大幅な株価の下落もありましたし、「ここからが地獄の始まりだ・・・」とお思いでしょうか?あなたが、長短金利差を頼りに、すぐに株を売ろうとしているなら、それは少し待ったほうが良さそうです。
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そもそも、長短金利差とは何か?長期金利とは、10年モノの米国債の利回りです。現在、年利2.437%です。日本の国債の利回りがほとんどゼロに張り付いていることを思えば、リスクなしで2.4%もの金利を得られるのはスゴイですね。
一方、短期金利は、色々ありますが、ここでは米国債の3ヵ月ものを使っています。現在、年利2.453%です。
短期金利は、景気が加熱してくると上がってきます。金利とはお金の値段です。値段は需要があると上がります。サッカーやオリンピックの人気競技のチケットと同じです。景気が良いとそれだけ資金需要があるので目先の金利が上がるわけです。
景気というものは必ず循環します。景気が加熱してきて、やがて景気の見通しが段々悪くなってきます。長期的には不景気になると予測すると、長期の資金需要は減ってしまうわけで、そうすると、長期金利が下げ始めます。
或いは、意図的に金利を下げます。米国の中央銀行であるFRB(連邦準備理事会)が政策金利を誘導することによって、意図的に長期金利をコントロールできるのです。3月21日にFRB議長のパウエルが「政策金利を上げない」ことを明言しました。これで、長期債の金利が下がりました。
ちなみに、意図的に金利を下げるのはどういう理由か、あなたはご存知でしょうか?金利を下げることによって、お金の巡りを良くして、景気を刺激するためです。わざわざそんなことをするのは、景気が悪化することが分かっているので、そのショックを和らげるためです。或いは、今の好景気を少しでも長引かせる為です。
いま、私はたいへん重要なことに言及したことがお分かりでしょうか。
そうです、長短金利差の逆転がそのまま、景気悪化&株価下落につながるわけではないということです。本格的に株価が落ち始めるまではタイムラグがあるのです。それまでは、寧ろ、株価は上げ続けます。最後の打ち上げ花火と言ってよいでしょう。
フィナーレの打ち上げ花火を見ずして、お祭り会場から帰るのはたいへん勿体ないことです。まだ相場に残るべきです。では、打ち上げ花火はいつまで続くのか?です。結論から申し上げると、あと1年から1年半でしょう。
かつての長短金利差の逆転は、ITバブル崩壊前とリーマンショック前にありました。
しかし、金利の逆転現象が発生して、即、株価崩壊ではなかったのです。次のチャートをご覧ください。株価のピークは金利差逆転のときから、1年から2年程度の猶予がありますよね?
つまり、お金持ちになりたいあなたや私が取るべき戦略は、現在の保有株ポジションは保持したまま、追加の購入は少し減らしつつ、来るべき株価暴落に備え、現金を積み増しておくことです。暴落したときは、一気に買い向かうときですが、そのときはまだ先です。
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