ぺんたゴンチャです。

日本株の外食産業と小売りは投資先として不適格です。のっけから何なんだ!?とあなたはお思いでしょうか。「きちんと利益を伸ばしているレストランチェーンもあるよ。ひとくくりにしないでよ」と言う声が聞こえてきそうです。実際に、そうした会社があるのも事実です。しかし、私は推奨しません。

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外食産業と小売業に共通するものは何でしょうか?

一つは国内需要に頼ることが宿命づけられている産業ということです。いくら日本食ブームとは言え、世界中で展開している日本のフードチェーンはほとんどありません。小売業も同様です。せいぜい日本人駐在員が多い国々に申し訳程度に進出している程度というのが関の山です。

そして、その国内需要については、まったく期待できません。なぜなのか?

簡単な話です。日本の人口は減少しているからです。この先、増える気配はありません。人口の予測は大変高い確率で当たります。数十年も昔から少子高齢化が進み、人口は減少に転じると予測されていましたが、実際にそれは現在起きています。

人口がどんどん減っていくのですから、お客さんになる人の数が減るわけです。

日本には本当にたくさんの外食チェーンがありますが、人が減っていけば、当然お客さんも減っていきます。全体のパイがどんどん縮小しているのですから、外食事業が儲からなくなるのは時間の問題です。

現在、サイゼリヤにしろ、ファミレスが酒を提供する場所としてのアピールをしています。これは従来の商売だけでは儲からなくなってきたので、居酒屋の機能を持たせることで、本来居酒屋に向かっていた客足をファミレスに向かせようとしているのです。

こうして、何とか成長の余地を見出そうと四苦八苦しているのが外食産業です。

もうひとつ、あなたが外食・小売銘柄に投資してはいけない理由があります。
それは、お店のスタッフについては、たいへんな薄給に据え置かれていることから分かります。人手不足の現在、店員さんの給料を上げざるを得ない状況ですが、実際にそれを実施してしまうと、利益が出なくなるのです。

外食や小売りは、従業員をひどく安くコキ使うことで利益を伸ばしてきたわけですから、今後これに頼れないとすれば、根本的なビジネスモデルの転換に迫られることをになります。

以上の二つの面から、あなたや私は外食や小売り関連銘柄に手を出すのは、やめておいたほうがよいでしょう。