ぺんたごんちゃです。

「レバレッジは何倍がいいですか？」という質問をしている田吾作が結構います。こんな質問している時点でレバレッジ投資が向いていないことに気付くべきでしょう。いや、寧ろ投資そのものが全くの初心者と言ってよい人物であることがほとんどです。

だから、これを聞かれた時点で、「レバレッジなんてかけちゃダメですよ」というしかない。それ以外には「あなたの投資手法に確かに儲けられるのか？損がかさんでも握力強く続けられるのか？」と聞くことになります。

そもそも、リスクが把握できていないから、こんな質問をするのです。答えをお教えいたします。投資スタイルと投資対象からリスクの量は決まります。株の場合は、ＳＰ５００や日経２２５などインデックスで年間の変動率は-20%から+20%くらいです。ということは、1年間買って保有しておくスタイルだと、損するときは、20%くらい資金を失うことになります。頻繁ではないですが、ときおり起きる変動幅としては、これの倍を想定しておく必要ありです。すなわち40%も下落することもある、という想定です。

レバレッジを3倍利かすとどうなりますか？簡単ですね、40% x 3倍で120%を失います。軍資金のすべてを失えば、立ち直るのはかなり厳しいです。人によっては心が折れてそこで試合終了です。さようなら。

もっと短期だよ！とあなたは言うかもしれません。保有期間が1日くらいであれば、-3%から+3%程度を覚悟すればよく、レバ3倍で10%程度を1日で失うことになります。

ＦＸの場合も同様に考えることができます。あまり年間そのまま保有する人はいないかと思いますが、例えば、USDJPYなら、1日あたりは0.3％ほどの動きを想定しておくとよろしいかと存じます。ただし、重要指標の発表や、日本人が寝ている間に売り浴びせられたりして、一晩に何円も動くこともあります。つい最近そういうことが発生し、多くの人がものすごい損失を抱えました。

2019/1/3、人々が正月に浮かれ酒を飲んで寝静まっている頃、突如として4円もドル安になりました。

ざっくり4%程度の下落です。100万円しか証拠金がないのに、2500万円分張っていた人は、100万円の損失が出ました。いきなりゲームオーバーでした。

実際には勇んでレバレッジをかけたところで、ほとんどの場合、あなた方投資家たちのリスク許容度はとても低い為、手持ち資金を2割も失ってしまうと戦意喪失になり自暴自棄な無茶苦茶なトレードをするか、ポジションを解消して、マーケットから完全撤退することになります。

レバレッジは魔法の杖ではないのです。儲かる手法が確立していない中で、レバレッジだけ利かせても損が嵩むだけです。あまりに当たり前です。レバレッジを何倍にしたらいい？と聞いている時点で、どういう取引をして、どれくらい儲ける、損する場合はこれくらい、という目算が全然出ていないのです。それが出ていれば自然と計算できますから。

あなたは投資手法が確立していないのに、まだレバレッジを掛けて損し続けるのですか？