ぺんたゴンチャです。

別れ話を切り出されて逆上し、元カノを殺害した男（２５）のニュースが世間を騒がせています。男は筑波大学卒業後、群馬県前橋市役所に勤めていました。昔から勉強ができてエリート意識が高かったといいます。

学校の成績がよく、進学校→有名大学→役所勤めということですから、いわゆる超エリートではないものの挫折を知らない人生を歩んできたのではないかと推察されます。

役所にしても職員の権利は強く守られるところですし、ある程度自分の思い通りに生きてきたのでしょう。

こういう人は非常に打たれ弱い。世の中は自分の思い通りにいかないことは当たり前なのですが、そういう感覚に欠如しているのです。お勉強は、ＲＰＧで言えば、雑魚キャラを延々と倒して経験値を貯めてレベルアップするという作業ゲーです。単純なことです。思い通りにいくことでしょう。

そこから誤ったエリート感覚、すなわち「おれは思い通りにできるはずだ」という感覚が醸成されていきます。役所にしても試験を受けて入るわけですので、ますます作業ゲーからのエリート感覚が鋭敏になっていくわけです。

もし、あなたがお子さんをお持ちなら、こういった間違った方向に進まないように注意しなければなりません。つまり「世の中は思い通りにはならない」ということを分からせることです。

それには、マーケットに触れさせることが最適です。マーケットは思い通りには動きません。「上がれ！」と涙を流しながら、ディスプレイの前で祈りを捧げ、そして悶絶し、気絶する・・・。何度繰り返されてきたことでしょう。これが精神を鍛えさせます。

そしてもう一つの方法は、商売を始めさせることです。かっこよくいえば、或いは意識高い言葉でいえば、スタートアップです。商売は本当に思い通りにはいきません。客の心理を読み当てることによって儲けにつなげます。

ただ「思い通りにはいかない」という意識だけでは自己肯定感が得られませんので、株取り引きにせよ、商売にせよ、ある程度うまくやれることが分かるところまでいけば、女に別れ話を切り出されたくらいでは動じないはずです。

考えてみれば、別れ話程度で人をあやめるのは、ほとんど労働者階級です。資本家階級はそのようなことはしない。なぜなら、「思い通りにはいかない」こととそれに対応する術を学んできているからです。小さいころから。

多くの労働者階級のご家庭がやっているように塾へ行かせてエリートらしき教育を施す、それも結構ですが、人の逆を行かないと儲けられないのも相場。そしてそれは相場だけに限られません。

すべては、あなた次第です。