最近の世の中の会社というものは、社員寮を撤廃しているところが多いです。昭和の時代は社員寮があるのが普通くらいの感じでしたが、いまは社員寮は撤廃する代わりに家賃補助を出します。その方が柔軟に人材に掛かる費用を変動させられる為です。

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しかし、一方で今も寮を完備することが重要な業界があります。人手不足が激しく、どちらかというとあまり多くの人がやりたがらないキツイ仕事の業界です。例えば、自動車の組み立てラインなどはその一例です。求人広告を見たことがあるでしょうか?ひとつの例をお見せしますが、あなたはきっとを感じざるを得ないでしょう。
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まず、目にするのは、月収は30万円らしく「お、まあまあやな!」と思うかもしれませんが、残業20時間で、深夜も40時間働くということです。割ときついかもしれません。
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しかし、何よりも闇を感じるところは「期間社員」募集とあるところ。聞きなれない言葉です。ある期間のみの社員ということです。契約形態には、「最長2年11カ月」と記載されています。3年に掛からないところに、まず不自然な働き方を強いられている労働者の叫びと、アホな政治家のメンツを保って安心しているアホづらの両面が垣間見えます。

そして、この求人広告を見る限り、一体誰が雇用主なのかさっぱり不明なところです。怖すぎます。聞き慣れない雇用形態に、期間の定めのある働き方、深夜勤務前提、雇用主は不明・・・。
でも寮は完備されていて、月額2万円で住めるそうです。普通に部屋を借りて住むよりは断然お安いです。

そこがミソです。キツくて成り手がない仕事だけど、それほど高給は出せない。しかし住むところを提供したら応募してくる人はいるだろう、あなたはそういう思いがこの求人から透けて見えるでしょうか? そして、同時に社会の闇も・・・。

住む場所が提供されることで嬉しい人々は、住む場所がない人々です。或いは、賃借暮らしで非常に負担を感じている人々です。別の言い方をすれば経済的に困っている人々です。こういった人たちを呼び寄せて、しかし、企業の負担にならないよう3年に満たぬ短期間で放り出してしまう。そのとき、ここで働いている人たちは、また住みかを探さねばなりません。しかし、居住地がないでは職探しは難航します。非常にシビアな状況です。

こうして経済的貧困層をさらに喰いものにして、企業は利益を確保していくのです。18世紀~19世紀にヨーロッパで起きた工業化の時代の悲哀を感じさせます。すなわち資本家が大変な力を持ち、労働者は無産市民としてどこまででも虐げられる

とはいえ、私やこのブログの読者はそのような社会状況や法整備をどうこうするなど、どうでも良いことでしょう。大事なことは、あなた(や私)が資本家になることです。現代は巨額を用意せずとも資本家になれますから、毎月少しずつ資本家になっていきましょう。やり方は簡単、ネット証券で株式購入をポチるだけです。